神経学の実技テストを無事にパスしてホッと一息ついている私です(o´ω`o)
私の留学先での今週の平均気温は0℃!
寒いぜ★
そんな今日は、ちょっとシリアスなテーマ。
人工中絶と出産について。
日本のニュースを読んでて、最近日本でも『新型出生前検査』を開始したよう。
『新型出生前検査』をすれば、産む前に胎児がダウン症(や他の障害)を煩っているか調べることができる。
そして悲しいことに、染色体以上を我が子に発見した98%の親が中絶していたことが判明したそう。
妊婦の採血で胎児の三つの染色体の病気が高い精度でわかる新型出生前検査について、今年4月の導入から9月末までの6か月間で陽性の判定を受けた67人のうち、その後の羊水検査などで確定診断がつき、流産もしなかった54人中53人(98%)が人工妊娠中絶をしていたことがわかった。
(2013年11月22日 読売新聞)
「新型出生前診断による中絶の多くは、妊婦らが悩み抜いた末の決断だった」。この診断で陽性と診断された大半の妊婦が中絶を選んでいることについて、医療現場にはやるせなさが募る一方、患者支援団体からは「患者に正しい情報が伝わっているのか」と懸念する声も出ている。
「異常なら中絶と決めて検査に来るのだからやむを得ないが、寂しい気がする」。九州の病院で新型出生前診断に携わる産婦人科医は、心境を明かした。この病院は、100件を超える新型出生前診断を実施した。診断で「陽性反応」とされ、羊水検査を経て胎児に染色体異常があることが判明した妊婦は、誰も妊娠を継続しなかったという。
新型出生前診断の登場が、羊水検査など出生前診断全体への抵抗感を減らしたと実感しているこの医師は「将来に不安を感じ、安心して子どもを産めないことが出生前診断につながっている。染色体異常の子どもでも安心して暮らせる社会を作り、こうした検査を進んで受けるような風潮を止めたい」と訴える。
検査前のカウンセリングによって、新型出生前診断を受けるのをやめた妊婦もいる。こうしたケースは、今回の調査結果には反映されていない。兵庫県内のある産婦人科医は「妊婦らは淡々と中絶を決めているように見えても内心、相当悩んでいる。家族で出した結論とはいえ、現実にはつらい選択だ。葛藤する夫婦のためにもカウンセリングの充実が必要」と指摘する。
ある遺伝カウンセラーも「自分たちの都合で中絶していいのかと悩み、泣きながら訴える夫婦もいる。育児に不安を抱える人や、社会の支援が足りないと感じている人が多い」と話す。
一方、患者支援団体からは懸念の声が出ている。新型出生前診断の対象となっている18トリソミーの患者の家族や遺族らで作る「18トリソミーの会」の桜井浩子代表は「かつては積極的な治療をしない傾向もあったが、医療の進歩によって生存率が高まることが分かってきた。診断の場で、こうした情報が正しく伝わっているのか心配」と訴える。【斎藤広子、須田桃子】
毎日新聞 11月22日(金)
もし子供(生まれる前)がダウン症を持っていると分かったら、淡々と深く考えることを恐れて『無理!』と言って中絶する人もいるだろうし(無理!と思ってしまう気持ちは自然なことだと思うし)、たくさん悩んで中絶という決断に至る人もいると思う。どっちも自然な反応だと思う。
私にとってショックだったのは 98% の親が中絶を選んだこと。
日本やアジア各国、また他の保守的な国は中絶する事に対して批判は大きい。
おまけに、結婚外の妊娠に対して(特に妊娠後も籍を入れないシングルマザーに対して)の批判が大きい。
中学生や高校生が妊娠したら『他の子供に悪影響だから』とか『親の育て方が… 』とか『無責任』。
でも、結婚・出産しない女性には『社会貢献してない!』と言う批判。
でも、母子家庭の子供は『子供が可哀相』やら『誰々のお母さんは… 』とか世間からの目は冷たい。
そして、中絶したら、『命を大切にしない』『残酷』『自己勝手』。
これをブログを読んでるあなたが、シングルマザー応援派でも批判派でも、キャリアーウーマン応援派でも批判派でも、中絶支持派でも反対派でも私はかまわない。
ただ、読んでみて考えてほしい。
自分が批判的な想いを言葉や態度で発信する前に、そして、中絶を選ぶ前に、もう一度自分のしている事の重みを今一度考えて欲しい。(***これはすでに悩み抜いた末に決断を下した人々へのメッセージではありません!)
例えば、中学生が妊娠しちゃったら『なんて無責任な!』『親の教育が悪いから』とか色々批判するでしょ?(日本社会の一般論として)
もしそういう批判を心の中でした覚えがある人は、自分や自分の奥さんが妊娠し、新型出生前検査をして自分の子供にダウン症が発覚した時の事を考えてみたて欲しい。
ダウン症等の障害を持つ子供を育てることは、とっても勇気と覚悟がいると思う。
だから、中絶を選ぶ親の気持ちも分かるし、しかたないと思う。
でもね、それも無責任なんだよ。
中学生の男女がいちゃいちゃして子供が出来ちゃった以上に無責任だよ。
例え30を過ぎて妊娠しても、妊娠するのは親のわがまま。
子供を中絶するのも親のわがまま。
そして、子供を産むのも親のわがまま。
最初から最後まで親のわがまま。
そして、最初から最後まで、人間は自己満足好きな無責任。
唯一の救いなのは、人って自分の命を次に繋げて行く事、愛を注ぐこと、そして愛を注いでもらうことに幸せを感じて幸福になる。それをしてもらいながら育った子供達は、親に後に感謝して、幸福を繋げて行くだろう。
今、自分の胎児にダウン症が発覚したら、中絶を選びたい気持ちになる人は98%だと思う。
私だって、もし自分の子にダウン症が発覚したらとっても怖いと思うし、中絶の文字が頭をよぎらないはずが無い。
でもね、その決断をする前に考えて欲しいんだ。
今はダウン症でこんな騒ぎになってるでしょ?
でもね、今の技術では、
- 鬱になりやすい遺伝子
- 背が低いくなる確立の高い遺伝子
- 肥満になりやすい遺伝子
- 糖尿病になりやすい遺伝子
- 免疫が弱い遺伝子
- 癌になりやすい遺伝子
- 精神病を発達しやすい遺伝子
- 発達障害を起こしやすい遺伝子
… 等々、すでにいろんな遺伝子が発見されてるし、それを調べることができるんだよ。
1万円以下でね。
今はダウン症で騒いでいるけど、一度で良いから、ちゃんと考えてあげて欲しい。
もし将来、自分の子供や孫が生まれる前の検査で『鬱になりやすい遺伝子』『精神病を発達しやすい遺伝子』『肥満になりやすい遺伝子』を持ち合わせてることが分かったらどうしますか?
もし、自分の子供や孫が生まれる前の検査で『背の低い遺伝子』『肥満の遺伝子』と『糖尿病になりやすい遺伝子』が発見したら、どうしますか?
もし、検査で『発達障害を起こしやすい遺伝子』が発見されたら?
その子は、あなたの望む『背の高い』『明るくて』『元気』な子じゃないから、育てたくないですか?
その子も、あなたにとっては産む・育てるにはリスクが高過ぎますか?
中絶しますか?
ちょっと、考えるのがめんどくさい問題かもしれないけれど、生まれるかもしれない子供達の為に、少しだけ考えてみて欲しい。
そしてね、考え悩んだ末に中絶を選んだ人々が周りにいたら、その人たちを批判しないであげて欲しい。
だって、あなただったら、どうする?
所詮、妊娠するのも、中絶するのも、出産するのも親のわがまま。
子供は親を選べないからね。
でもね、中絶するにしても、出産するにしても、一つだけ変わらないことがあるんだよ。
あなたの子供は、あなたがどんな決断をとっても、ずっとあなたの事が大好きだよ。
だから、どういう決断をするにしても、その子供の為に一生懸命考えて、悩んであげて欲しいな。
もし、すでにそういう経由で中絶を選んだ人がいたら、次にそういう障害を持った親子にあった時に、優しく笑顔で接してあげて欲しい。
その親は、汗と涙を流しながら大変な育児に一生を捧げているだろうし、障害を持った子供は、この冷たくて残酷な社会で頑張って生きているから、あなたの笑顔と優しさは心に染みるでしょう。
まぁ、この意見はそういう障害者の人が身内にいるからかもしれないけれど。
ちょっと心のどこかに留めてもらえたら嬉しいかな。
まぁ、人間って複雑だから子育てがうまくいかなかったり、環境が大変だったり、いろいろあるかもしれないけどね。
子供は心のどこかで、ずっと親が大好きなんだよ。
こんな繊細なテーマについて記事書いたので、バッシングとかばんばん来たら怖いけど、是非自分の意見を!と言う人はコメントください(.・_・.)ノ
ちょっと、しんみりな記事になっちゃいましたね。
すみません。
ま、こういう時もあるよねヽ(。・ε・。)ノ
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